
腕立て伏せ(プッシュアップ)は、上半身の筋力を鍛える定番のトレーニングですが、プッシュアップバーを使うことで効果が変わるのか気になる方も多いでしょう。本記事では、プッシュアップバーと床で行う腕立て伏せの違いや、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、どちらがより効果的なのかを解説します。
プッシュアップバーと床の腕立て伏せの違い
プッシュアップバー | 床での腕立て伏せ | |
---|---|---|
可動域 | 深く腕を下ろせるため、筋肉への負荷が増す | 可動域が制限される |
手首への負担 | 手首が自然な角度になり、負担が軽減される | 手首が曲がるため、負担がかかりやすい |
筋肉の刺激 | 大胸筋、三角筋、上腕三頭筋への刺激が強い | 負荷がやや軽く、持久力向上に適している |
安定性 | バーの設置面による安定感が必要 | 床に直接手をつくため安定しやすい |
難易度 | 高め(初心者にはやや難しい) | 比較的簡単(初心者向け) |
プッシュアップバーを使うことで、通常の腕立て伏せでは鍛えにくい筋肉まで刺激できます。
プッシュアップバーを使うメリット
① 可動域が広がり、より強い負荷をかけられる
プッシュアップバーを使用すると、通常の腕立て伏せよりも深く沈み込むことができます。そのため、大胸筋をより大きく伸縮させ、筋肉の成長を促進することが可能です。
② 手首への負担を軽減できる
床で腕立て伏せを行うと手首を90度に曲げる必要がありますが、プッシュアップバーを使うと自然な角度で保持できるため、手首への負担が軽減されます。特に手首に違和感を感じる人や、長時間のデスクワークで手首を酷使している人にはおすすめです。
③ 上半身全体の筋肉を強く刺激できる
プッシュアップバーを使うことで、大胸筋だけでなく、肩の三角筋や上腕三頭筋にも強い刺激が入ります。特に深く沈み込むことで、より広範囲の筋肉を動員できるため、筋肥大に適したトレーニングとなります。
④ 握力の向上にもつながる
バーを握ることで、前腕の筋肉も使うため、握力の向上にも貢献します。クライミングやスポーツを行う人にとっては、握力の強化がパフォーマンス向上に役立ちます。
⑤ 負荷の調整がしやすい
プッシュアップバーの高さや角度を調整することで、負荷を強めたり、逆に軽減することもできます。例えば、足を高い位置に置くことで負荷を増やし、初心者は膝をついた状態で行うことで負荷を減らすことが可能です。
床での腕立て伏せのメリット
① 初心者でも取り組みやすい
特別な道具を必要とせず、どこでも手軽にできるため、初心者でもすぐに始められます。また、バランスを取る必要がないため、基本のフォームを習得するのに適しています。
② 体幹の安定性が向上する
床に手をつけて行うため、バランスを取りながら体幹をしっかりと鍛えられます。特に腹筋や背筋も使うため、姿勢改善にも効果的です。
③ 持久力を向上させるのに適している
負荷がやや軽いため、回数をこなすことで筋持久力の向上に効果的です。スポーツや持久系の運動に取り組んでいる人にとっては、筋肉を長時間使う能力を鍛えるのに向いています。
④ 怪我のリスクが低い
プッシュアップバーに比べて、安定した状態で腕立て伏せができるため、初心者や体力に自信のない人でも怪我のリスクを減らして安全にトレーニングを行えます。
どちらを選ぶべきか?
プッシュアップバーがおすすめな人
- 筋肥大を狙いたい人
- 手首に負担をかけたくない人
- より強い負荷を求める中級者・上級者
床での腕立て伏せがおすすめな人
- 初心者や運動習慣がない人
- 体幹を意識して鍛えたい人
- 道具なしで手軽にトレーニングしたい人
まとめ
プッシュアップバーと床の腕立て伏せにはそれぞれ異なる特徴があり、目的やレベルに応じて使い分けることが大切です。筋力アップや負荷を求める場合はプッシュアップバー、持久力や手軽さを重視する場合は床での腕立て伏せが適しています。自分に合った方法で、効果的にトレーニングを進めましょう!